写真家の高橋美香さんがパレスチナの現状について発信する投稿を、ずっと読んでいる。パレスチナの日常をこれまでも追ってきたフォトジャーナリストだ。(https://twitter.com/mikairvmest?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor)
高橋さんの最近の投稿を、引用させてもらいたい。
〈「悪いことをしたら、必ず捕まる、裁かれる」と、子どもの頃からずっと教えられてきた社会の規範とか常識とかが、もはや(いまに始まったことではないとはいえ)完全に通用しない世の中である、止めないということは、それでいいってことなんですよね? ホント一回滅びたほうがいい、こんな世の中〉
パレスチナの日常と、小さな営みを伝えてきた高橋さんの投稿には怒りと絶望がある。
私は地方で、小さな声を社会に発信する仕事をしている。いないことにされてきた人たち、なかったことにされている人権を少しでも取り戻すことが仕事だと思っている。そういうささやかな営みが、一瞬で消し去られる感覚。人殺しは罪であるにもかかわらずダブルスタンダードでそれが正義になるマチズモの世界。誕生を喜んで名前を付け、病気のときは懸命に看病して育てた子供が目の前で殺される日常。歴史を学んでいるはずなのに同じことを繰り返し、かつての被害者が加害者になる。やりきれない気持ちの人が世界中に無数にいることだけが、ほんとうにせめてもの救いだ。
イスラエル側に攻撃停止を求めてデモをする人々、一人きりでプラカードを掲げ路上にたつ人、SNSで粘り強く発信する人。日本のなかのそういう行動を目にして、秋田に住む自分にも何かできることはないかとずっと考えている。そして同じように「何かできないか」と考えた若い世代が、自分たちにできることをしたいと計画している、と耳にした。
11月21日(火)12:00~13:00、秋田市手形の秋田大学キャンパス内で、秋田大学の学生と秋田公立美術大大学院出身のアーティストが中心になり、パレスチナへの支援募金活動を行う。集まったお金は「国境なき医師団」に託す(実施場所は、正門を入って大きな時計の見えるところまでまっすぐ進み、左手に曲がったところにある「大学会館」)
お時間のあるかたは、ぜひご協力をよろしくお願いいたします。